大往生

満96だか数え98だかの祖母が、そろそろ身罷る様子だとか。先ほどソファーでウトウトしていたら、母から電話でそう伝えられました。

祖母は、2才から3才までわたしを育てた人でもあります。当時、母は大病を患って入院していました。祖母は、初孫である私をたいそう可愛がり、当時は高級品だった生卵をごはんにかけ、食が細かったわたしをなだめながら、毎朝スプーンでひとさじずつ食べさせていたそうです。

女好きで酒乱の夫に耐え、大勢の子どもを生み、子どもを育てあげた後は大勢の孫たちを育てて、90を過ぎた頃にはすっかり誰が誰だかわからなくなっていたけれど、それでもまだミッキーマウスのぬいぐるみにごはんをあげようとしていたおばあちゃん。彼女にとっては、子どもにごはんをあげることが一番大事な仕事だったのでしょうね。

どうにか命が続き、ゴールデンウィークまで生きていてくれたなら、と思う気持ちもあるけれど、彼女にしてみればそれもしんどいのかなぁ、とも思います。

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