カラダが覚えてる&変わらなきゃ

 100円ショップで、毛糸とかぎ針、棒針を買った。今は成人している子供たちがまだ赤ん坊だった頃、私は彼らのためにセーターやらおくるみやら、せっせと編んでいた。子供たちが母親の手編みセーターなんて着なくなり、すっかりやめていたのだけれど、カコさんが最近かぎ針編みを始めたと聞き、ムラムラとやる気がわいてきた。


 もうずいぶん長いこと編んでいないから、編み方を1から覚え直さなくちゃ…。そう思っていたけれど、いざ針をもってみると、指が勝手に動いてすいすいっと編めてしまった。脳じゃなくて、指先が覚えているという、この感覚。ずっと自転車に乗っていなくても、乗ってしまえばなんとか前に進めるし、ずっと泳いでいなくても、水に潜ってしまえば体は勝手に泳ごうとする。こういうことがあると、私も無駄に生きてきたわけじゃないんだな、と妙に感動してしまう。


 編み物をしながら、フジテレビの『たけしの日本教育白書2008』という番組を見ていたら、石原都知事が出てきて、彼が昔影響を受けた先生のエピソードを話していた。当たり前のことだけど、石原都知事だって最初からあんな風だったわけではなく、いろんな人の影響を受けて今日の姿があるのだと思うと、なんだか感慨深かった。太田光がずいぶん真面目な青年だったり、たけしのちょっとしたコメントが秀逸だったり、東国原県知事が想像以上に(いい意味で)政治家らしかったり、橋本府知事はやっぱり浪速のあんちゃんっぽかったりと、大変実りの多い番組だった。

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