時を刻む音がする

 来年2月、孫が生まれる。本日、息子のお嫁さんが産婦人科の検診で赤ちゃんの様子をみてもらったときに、赤ちゃんの性別を教えてもらったらしい。私の初孫ちゃんは女の子だそうだ。さぞ可愛いだろう(←すでにババ馬鹿)。こんな早くに性別がわかるなんて、医学も進歩したものだ。

 その話をするために母に電話をしたら、「この間、おもしろいものが出てきたよ」と言った。二階の押入れを片付けていたら、息子と娘が赤ちゃんだった頃のビデオが出てきたのだそうだ。うちはビデオカメラを買っていなかったので、うちの子供たちは自分のビデオをもっていない。その一本は、たまたま友達が自分の子供をビデオで撮影するついでに、うちの子供たちも映してくれたものだろう。「ビデオを見ると、不思議な気持ちになるね。あの子も今では24歳の大人だというのに、この映像の中ではまだまだ赤ちゃんで、その表情を見ていると妙にリアルに思い出してしまう」。

 母や私から見ると、子供たちの20年なんてあっという間なのに、彼らはその間に大人になり、結婚し、子供まで産もうとしているのだから、本当に不思議だ。いつもは時間なんて忘れているのに、こういう場面に出くわすと、時を刻む音が「チッチッチッ」と耳元でなっているような気がする。

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