22回目の娘の誕生日


 今年で22になる。思い立って、久しぶりに「お誕生日会」をした。ゲストは、娘の彼氏。食事は、彼女のオーダーで「ひき肉カレー」。サラダは大皿にもって冷やしておき、グラスはディズニーランドで買ったミッキーのワイングラス。ちゃんとランチョンマットを敷き、スプーンとフォークをそれらしく並べた。
 ケーキは、もちろんイチゴのホールケーキ。チョコの板に「Happy Birthday ミズホ」と書いてもらった。ロウソクは年齢より少なめに挿し、火を灯してテーブルまで運んだ。
 プレゼントは、バスセット。彼女はタオルフェチなので、好きそうなタオルを選び、そのデザインにあわせてバスオイルやマッサージ道具などを揃えた。色は、すべてピンクだ。

 私は彼女がまだ小学生のうちに家を出てしまったので、それ以降は誕生日を祝ってやることができなかった。それだけじゃない。あんなことも、こんなことも。やってあげられなかったことを数え始めると、キリがない。大学に入学した後、やっと彼女と一緒に暮らし始めたが、慌ててその年月を取り戻そうとしてもできるものではない。そんなことはよくわかっているけれど、時々こんな子供じみたことをしてしまう。

 inouemica.work © 2018. All Rights Reserved.