TED「間違っているのに正しいと感じるのはなぜなのか」

戦士と斥候のマインドセットについて。自分の意見と違った見方の意見を検討することは大切。これは私が哲学カフェをやりたいと思う基本理念でもある。

 

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自分が 激戦の地にいる 兵士だと想像してください


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ローマの歩兵でも 中世の射手でも ズールー族の戦士でもいいです 時代や場所の違いはあっても 変わらないものがあります アドレナリンが増加し 自分や仲間を守り 敵を倒すという必要に基づく 深く染みついた 反射的なものに従って 行動をします


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今度はずっと違った役割の 「斥候」になったところを 想像してみましょう 斥候の仕事は 攻撃や防御を することではありません 斥候は理解するのが仕事です 斥候は出かけていって 地勢を把握し 潜在的な障害を識別します そして 川を渡るのに 好都合なところにある 橋を見つける といった目的を持ちます 斥候は 何よりも そこに何があるのか 可能な限り正確に 知りたいと思います 軍隊にとっては 兵士も斥候も 欠かせない存在ですが この2つをマインドセットのタイプとして とらえることもできます 日常において 私たちが情報やアイデアを どう処理するかの メタファーとしてです 今日私が主張したいのは 良い判断 正確な予測 優れた決断が出来るかどうかは どちらの考え方をしているかによるところが 大きいということです

 

(中略)


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「斥候のマインドセット」と 私が呼んでいるものを ピカールはよく体現しています どちらのアイデアを勝たせよう というのではなく 本当の姿を可能な限り 正確に素直に見ようとする — それが都合が良く快適で きれいなものではなかったとしても これは私が強く興味を惹かれている マインドセットで いったい何が斥候のマインドセットを 生み出しているのか この何年か 見極めようとしてきました どうしてある人たちは いつもではないにせよ 自らの偏見やバイアスや 動機をうち破って あたう限り客観的に 事実や証拠を 見ることができるのか?


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答えは感情にあります 兵士のマインドセットが 防衛本能や部族意識のような感情に 根源を持つのと同様に 斥候のマインドセットもまた 別のある感情に 根ざしています 斥候というのは 好奇心が強く 新しいことを知る喜びや パズルを解きたいという欲求が 勝っている傾向があります 何か予想に反するものに直面すると 興味を惹かれるのです 斥候はまた違った 価値観を持っています 自分の思いこみが正しいのか 試すのは良いことであり 考えを変えることを 弱さとは思っていません そして何より斥候は 自分がしっかりしています 自分の人間としての価値を 何か特定の事柄で正しいか間違っているかと 結びつけて考えません そのため 死刑は 有効だと思っていたけど そうでないことを研究が 示していたとしたら 「どうも自分の考えは間違っていたようだけど だから自分が馬鹿ってわけじゃない」と考えます


10:26
言い換えると 個人として社会として 自分たちの判断力を 本当に良くしたいと思うなら 最も必要になるのは 論理やレトリックや 確率や経済などの知識では ないということです それはそれで貴重なもので あるにしても そういった原理を使いこなせるために 最も大切なのが 斥候のマインドセットなんです 自分の感じ方を 変える必要があります 自分の間違いに気付いたとき 恥ずかしく思うのでなく 誇りに思うすべを 学ぶ必要があります 自分の考えと相反する情報に出会ったとき 防御的になるのでなく それを面白いと思うすべを 学ぶ必要があります

 

 

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