番組のなかで宇多田ヒカルが口にした言葉をメモ。
- 歌詞は、幾重にも音を重ねたその先にようやく見えてくる。
- これと思ったら、その感覚をたぐり寄せる。
- 自分の中にあるんだけど、さわれないものを取り出すみたいに。
- 思い出そうとして、「それじゃない」という感覚に近い。その行為を繰り返し、ズレを小さくしていく。
- 普段、自制心で抑えているもの、自分で見ないようにしてきたものを、一回開けて中を覗いてみなければならない。これは感情的なエネルギーをすごく消耗する行為。
- 真実とか安息とか救済は、他者の中にない。自分の中にしかない。
- スタジオが一番楽な場所。真実とだけ付き合っていけばいい場所だから。ここには、自分の中にあるノイズも他者のノイズも入る隙がない。
- プロフェッショナルとは、正直であること。自分の中の聖域を守ること。
昨日、ボヘミアンラプソディーを見て、今朝宇多田ヒカルのドキュメンタリーをみて、午後合唱団の演奏会をみて、同じ音楽にもこれだけ違いがあるということがわかった。
でも根底にあるのは同じことで、どうやって自分の中にある真実をそっくりそのまま取り出すかということだけ。
「自分の中にあるものを、そっくりそのまま取り出すには、どうすればいいか」
ここのところずっと考えていたことを、宇多田ヒカルがきちんと言葉にしてくれた。胸がスッとした。この方向で間違いない。このまま進んでいこう。
写真は、昨日合唱団の演奏会が行われた場所「上野学園石橋メモリアルホール」にあったパイプオルガン。