私はここしばらくMandalartというアプリをiPhoneのドックに入れている。
もともとPalmで「iMandalart」というアプリを使っていて、それがiOSに移植されたので、引き続き使っていた。
ただ、正直これをうまく使えているとはいえなかった。その一番の理由は「MandalArtになにを書けばいいかわからない」ということ。MandalArtが思考を深めるのに便利なツールと言うことは知っていたのだが、そもそも「なにを考えればいいか」がわからなかったのだ。MandalArtを使いたい気持ちはあるのだが、アプリを開いて「はて?」と指が止まってしまう。
そこで、Facebookの「Cafe MandalArt」というグループに入り、ほかの人がどう使っているのかを参考にすることにした。そのなかのメンバー、松田さんという方が非常に興味深い使い方をしていたので、お会いしてお話をお聞きしたところ、「なるほど!」と腑に落ちることが多くあり、さっそくマネをすることにした。
その松田さんが、先日Facebookに書いていた文章を以下に引用する。
マンダラートがいくらシンプルに設計されていても、アプリとしてはiPhoneの中の一つのアプリでしかありません。ダウンロードしてもたくさんのアプリの中に紛れてしまいます。
だからこそ、トップ画面の一番下にマンダラートアプリだけを置くことを提案しました。目につくからです。これが一つ目。
二つ目に大事なのは、その他のメモアプリや紙のメモやノートの類を使わないことです。全部、処分することです。
これには心理的な抵抗が大きいようですが、これをやらないと、マンダラートへのパラダイムシフトは起こせません。わたしはそう感じています。
ですから、わたしはどこかのセミナーに行っても持っていくのはiPhoneだけ。ペンすら持っていません。パソコンもほとんど持ち歩かなくなりました。
閃いたことはマンダラートにメモるだけです。メモやノートを使わなくなれば、必然的にマンダラートだけを使うようになります。
私が今、実践していることがこれである。どういうことなのか、以下、画像付きで解説してみよう。
この使い方の肝は、「日々の生活のなかで気づいた、気になったこと(=違和感)をすぐに(一カ所に)メモする」という点。これを松田さんは「違和感をフックにする」といっていた。確かに、この方法を実践すると「なにを考えればいいか」ということが見えてくる。そのあと、MandalArtに書き、セルの順番を入れ替えたり、つなげたりしていくうちに、考えていたことが自然とつながっていく。松田さんによると、この動きが「脳の働きにとても似ている」というのだ。
もう1つのポイントは、セルが8つあるということ。セルが空いていると、なんとなく埋めたくなるのが人情というもの。この「セルを埋めたくなる」という欲求を利用し、なにかしら書きこんでいくうちに、自分の心の中に潜んでいる違和感を見つけ出すことができるのだ。
私と同じ悩みを抱えている方は、ぜひこの方法を試してみてほしい。きっと自分の頭の中にある課題が見えてくるはずだ。