食べることが、そのまま「生きる力」になる

わが家には2頭のワンコがいる。長男のチョコは御年17歳。かなりご高齢だ。次男のマロは15歳。こちらもそこそこ年老いている。

 

f:id:mica:20200628192156j:plain手前がチョコ、向こう側で寝ているのがマロ

 

マロは、一昨年の冬に肺炎を患った。獣医で治療をしてもなかなかよくならず、年末には倒れたまま起き上がれなくなり、一時はもうダメかと思った。しかし、ちょっとした思いつきで流動食をペット用注射型スポイトに入れて与えたところ、みるみる力が戻り、歩けるようになった。その後、順調に回復し、やがて普通に生活できるまでになった。

マロと比べるとチョコは年のわりに元気だったが、17歳の誕生日を超えた頃から歯の調子が悪かったり、持病のヘルニアが悪化したりして、少し元気がなくなっていた。昨日は急に調子が悪くなり、ほとんど食事をせず、ウトウト寝てばかり。たまに起き上がろうとしても右の後ろ足に力が入らず、コテンと転んだまま目もうつろだった。

今日もしばらく様子を見ていたが、さらに調子が悪いようで全く食事をとろうとしない。そこで一昨年のマロ同様、流動食をスポイトで食べさせてみることにした。するとチョコは積極的にスポイトにかじりつき、「もっと、もっと」と、どんどん飲み続ける。あっという間に一缶全部飲み終わってしまった。

抱っこから下ろしてみると、びっこは引いているものの、部屋のなかをトコトコ歩く。しまいには台所にあるドックフードのコーナーまで行き、「あの美味しいやつを、もう少しください」とこちらを見上げている。その目は、すっかり生気を取り戻していた。

やっぱり、食事をするってことはとても大事なことなんだ。少し食べなくなるだけで、ガクンと「生きる力」が落ちてしまう。おそらくチョコもマロも、食べたい気持ちはあったのだろう。でも、どうしても自ら食べるだけのパワーが沸いてこない。そこを私たちが少し手助けするだけで、これほど見事に回復できるのだ。

 inouemica.work © 2018. All Rights Reserved.