「エチカ」(スピノザ)

第1回 善悪

汎神論 神すなわち自然

・神は無限、つまり外部がない

・すべては神の中にある

・つまり神は自然であり、宇宙である

エチカ=倫理

・自分がいる場所に根ざして生き方を考えていく

第四部 人間の隷属あるいは感情の力について

・完全と不完全という概念

・すべての個体はそれぞれに完全である

・人間は自分の観念と比較して「不完全」を判断する

・つまり、事物はそれ自体で見られる限り善悪(完全と不完全)はない

善悪とは

・組み合わせできまる

・音楽は落ち込んでいる人には善であり、悲傷の人には悪であり、聾唖には無である

・善とは、自分と組み合わさって活動能力を増大させるもの=より小なる完全性からより大なる完全性へと移る

感情論

・感情は「喜び」「悲しみ」「欲望」の3つに分類される

 

第2回 本質

コナトゥス

・自分の存在を維持しようとする力

・ある傾向を持った力

本質

・ギリシア哲学では「本質」を「形」ととらえる。誰からか伝えられるもの

・スピノザは「本質」を「物が持っている力」とした

・男と女というくくりではなく、その人の性質にあった力、職業がある

・活動能力を高めるためには、その人の性質が重要

・農耕馬と競走馬の違い

変状と欲望

・変状とは、あるものが何らかの刺激を受け、一定の形態や性質を帯びること

・暑いという刺激をうけると発汗という変状が起きる

・力としての本質の原理がコナトゥスであり、それは変状を司るという意味では「変状する力」としてとらえることができる

・この本質としての力を「欲望」とも呼ぶ

・本質は力。刺激に応じて変化する。つまり「別の状態になることを決定される。その状態が「あることをなすように」働きかける=欲望。

・嫌みを言われる→ショックを受ける→精神の不安定という変状が起きる→コナトゥスが働き、気にしないようにしようという欲望が生まれる

・力が増大すると喜びを感じる。つまりうまく喜びをもたらす組み合わせの中に身を置くことがよく生きるコツ

・人間が生きている場所や環境に注目し、どのように生きるかに注目するという発想

自殺について

・自殺は自分が選んで行うものではなく、なんらかの外部原因がそれを強制している

・おのおのの物は自己の及ぶ限り自己の有に固執するように努める

・神の一部が一定の形態と性質を帯びて発生するのが個物。条件が変われば消えていく。個物が消えても実態は消えない。水と同じ。我々は神が存在する様式である。

社会

・人はコナトゥスがうまく働いて生きているとき、自由である。人々が共同で案指定して暮らしていくためには1人1人のコナトゥスを大切にすることが必要

 

第3回 自由

知性の能力あるいは人間の自由について

・自由とは、与えられている条件のもとで、その条件に従って、自分の力を発揮できること=肘は外側に曲がらない

・魚は海の中でないと自由に泳げない

・自由の反対は強制

・強制とは、その人に与えられた心身の条件が無視され、なにかを押しつけられている状態

能動と受動

・人は自らが原因となってなにかをなすとき、能動

・自分ではなく他者の力をより多く表現しているとき、受動

・カツアゲの例。私は自分でお金を取り出したけど、能動ではなく受動

・自由意志は人間の心の中に存在しない。人間は常に外部からの刺激と影響を受けているから

意識と意志

・意志は自由な原因ではない。しかし意志の存在を意識することはできる

・意識が生まれるのは、「いま自分はこの食べ物を食べたいという欲望を抱いている」という観念が生まれたとき

・意識は観念に対するメタレベルであり、観念に対して派生的・二次的なもの

・意志と意識は別物

 

第4回 真理

・実に、光が光自身と闇とを顕すように、真理は真理自身と虚偽との規範である

・真理に基準はない。真理のそとに真理を測る規範をおいてはいけない

・真理は「自分は真理である」と語りかけてくる

・自分が確実さをどのように感じるのかを知る

・主体の変容が自分を高める

スピノザ『エチカ』 2018年12月 (100分 de 名著)

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