ヴェクサシオン~連続猟奇殺人と心眼少女~

 「別冊マイカ」の「ミステリ倶楽部」を担当している白井さんが「おもしろいよ」と言っていたこの漫画を読んでみました。

白井さん曰く、

近年よくある、猟奇殺人を追う警察捜査ものなのですが、盲目の女子高生が探偵役をやっていて、その現実離れした設定と、かなりリアルで調査が行き届いた警察捜査ものがうまく融合して、注目すべき作品になっていると思います。残念ながら紙の単行本になっているのは一巻だけ(電子版では四巻出ている)という、かなりのどマイナー作品ですが、この手の作品にしては、とてもしっかり下調べされており、事件の猟奇さに比べ、あまり扇情的にならない押さえた作風が好ましく、これはチェックして損はないかと。

とのことで、これはもうなにをおいても読まなくちゃでしょ!と思い、即座にKindle版を4巻まとめてお買い上げ。危惧していたとおり、猟奇殺人なので絵柄はかなりエグくて「うっ」となってしまいますが、確かにお話自体はしっかり書かれていて、本格ミステリの風格がありました。

探偵役は盲目の女子高生ですが、ホームズ並にピタリと相手の状況を言い当てたりする。でもそれはそんなに不思議なことではなくて、目が見えない人はビジュアル感覚を失った分、それ以外の感覚が研ぎ澄まされるという話はよく耳にします。実際、私がいつもお世話になっている西尾先生も「目が見えるときより今の方がよく見える」と言っておられました。そういうことはおそらくあるのだろうと。

4冊読み終わったのに、まだ事件は解決していません。というか、犯人はもうわかっているんだけど(はじめのほうに出てきたイメージカットが、そのまま犯人でした。あのビジョンは誰が観ている設定なのだろう)、この後、どうやって解決していくかが見えてこない。続きが気になる。早く5巻出してください。

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