孫がひとりでやってきた

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娘からLINE。土曜日に研修があり、子どもたちを土曜保育に預けようとしたが、上の子だけ漏れてしまったので、半日預かってもらえないか?とのこと。「(娘宅の)最寄りの駅まで連れて行くから、そこまで迎えに来てくれない?」という。

私たちが一緒とはいえ、彼(=孫)にとって、親から離れて遠くに行くのは初めての経験。そんな彼の大冒険の最初のパーティに入れてもらえるのは大変光栄なことだ。喜んでお供することにした。

待ち合わせの場所で彼の引き渡し会。彼はとても興奮していて、ママが「バイバイ」をしても気づかないほど。「今日ばあばの家に行くってこと、さっき初めて聞いたんだ」とニコニコしていた。電車に乗ると、すぐに「あと何駅でばあばの家に着くの?」と聞く。「○駅乗って、そこで一度乗り換えて、そのあと○駅」と答えると、「全部で○駅だね」と足し算のスキルを披露。電車のなかではいろいろな話をして楽しく過ごしたが、電車から降りると少し固い顔。「どうしたの?」と聞くと「ちょっとだけ寂しい気持ち」とつぶやいた。彼にとってははじめてのホームシック経験かもしれない。

わが家についたら、慣れた手つきで消毒し、石けんで丁寧に手を洗う。娘は「保育園の教育のすごさよね!」と言っていたが、たしかにしっかり身についているようだ。ぶどうジュースを飲み、乗り換え駅にあったガチャガチャで手に入れたカプセルを開けてパーツを組み立て始める。非常に精巧なおもちゃで「ギアトリンガー」というものらしい。彼はそれが欲しかったようで、とても喜んでいた。細かいシールがついていたが、それはうまくつけられないようで、夫に「これ貼って」と依頼。できあがったギアトリンガーはとてもよくできていて、大満足の表情だった。

そのあと彼は、持ってきたヒーロー物の雑誌を広げ、ひとつずつ説明していく。ばあばはよくわからないが、夫は理解できるらしい。こんなところにも性差があるのかと驚いた。リュックからヒーロー塗り絵を取り出して「クーピー貸して」というが、あいにくわが家にはクーピーがないので、急いで近くの文具店に行って購入。私がスープを作っている間、塗り絵をしながら待っていてくれた。

お昼は、ママが作ってくれたお弁当を広げてランチ。私たちもおにぎりを買っておいたので、スープと一緒にいただく。まるで遠足のようでウキウキする。

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食後はテレビ。「ヒーローが見たい」というのでNetFlixで戦隊ものを検索し、2本視聴。ゴーカイジャーに山田裕貴さんが出ていてびっくりした。そういえば、先日見た戦隊ものにも佐藤健さんが出ていた。

2本目を見終わると、約束の時間になった。「もうママが帰ってくるからおうちに帰ろう」というと「お別れがちょっとつらい」なんて可愛いことを言うので「よし、じゃ、ばあばたちもおうちについて行くよ!」。

彼を送っていくと、娘は「疲れたでしょう。大変だったでしょう」と恐縮していた。たしかに身体はちょっと疲れたけど、彼と一緒に過ごした時間がどれほど貴重で幸せだったかということを伝えた。娘はわかったような顔をしていたが、きっと本当のところはちゃんと分かっていないと思う。

その昔、私が子どもたちを私の両親に預けたとき、きっと両親も同じ気持ちだったに違いない。そのあともずっと「あのときは楽しかった。本当に幸せだった」と言っていたから。そのとき私は「そりゃあ、可愛い孫と一緒にいたら楽しいでしょう」と思ったが、実際に体験してみると、それとはちょっと違う。「どう違うの?」と言われても、うまく説明できないが……きっと娘が同じ経験をしたとき、私と同じ気持ちになるだろう。そのとき、やっとこの気持ちがすっかり理解できるはずだ。

 

 

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