「それ、勝手な決めつけかもよ?」(阿部広太郎)

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井上新八さんが表紙をデザインしたと知り、読んでみた本。前情報ゼロで読み始めたが、これは啓蒙書なのだろうか。一部、私が読書会で読んでいる「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」と似ているようなところもあった。以下、簡単な備忘録。

  • はじまりは、阿部広太郎さんのツイート。「ペストの流行があった1665年。ケンブリッジ大学が一時休校。結局、2年間に及ぶ休校となった。ニュートンはその間に万有引力の法則を発見した。さらに僕が驚いたのは、ニュートンが『休校期間』のことを『創造的休暇』と呼んでいたことだ。今はこの先に向けて、なにかを創造する時間でもある」
  • 自分の不安を認めて、自分で言い換えてあげること(井上注:のちに「解釈」と表現していることに近い?)の大切さを知った。
  • まず「自分」を、次に「現在」を解釈し直すことで、自分の心がはっきりしてくる。自分の現在を真ん中にして、過去を、そして未来を(再)解釈していく。
  • 辞書によると、解釈とは「言葉や文章の意味・内容を解きほぐして明らかにすること。また、その説明」「物事や人の言動について、自分なりに考え理解すること」。
  • なかば無意識に思い込んでいたことを、本当にそうなんだっけ?それでいいんだっけ?と見つめ直すことが大切。
  • 【ワーク】自分の名前を解釈しましょう。
  • 【ワーク】好きな人の共通点を考えて名前をつけましょう。嫌いな人の共通点を考えて名前をつけましょう。(例:レディー我々、公園のジャイアン)
  • 【ワーク】自分の仕事に名前をつけましょう。
  • (これらのワークをする上で)大切なのは、まず自分が納得できるかどうか。その名前にしっくりくるかどうか。それを何よりも大切にしてほしい。世間一般の「こんな感じでしょ」というイメージのその先にある、自分の肉体で獲得してきた言葉。
  • 鬼滅の刃にあったセリフ。「生殺与奪の権を他人に握らせるな!」。どう生きるかの決定権をだれかに委ねず、自分の納得できる正解にたどりつきたい。
  • 現在という「今」に対して、積極的な受け身をとるのはどうだろう。
  • 最初に「違和感」を解釈していきたい。それは、心が発する小さなクエスチョンマークとも言える。
  • おかしいなと思うことがあれば、そのままにせずに丁寧にその理由をたどっていく。
  • 「世界について知りたいなら、細部を見過ごしてはならない」(ヘラクレイトス)
  • 【ワーク】「仕事・働き方」「メディア」「SNS」「生活・日常」「社会」それぞれで3つずつ違和感を紹介していく。
  • 「おにぎりメソッド」

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  • 努力って、実は無理矢理するものではなくて、止められてもやってしまうことじゃなきゃ長続きはしないんだと痛く身に沁みました。
  • 【ワーク】今年の一文字を決める。
  • 我々はどこからきたのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか
  • 自分を唯一無二の親友だと捉えるようになってコツをつかめた。自分の浮かない気持ちに気づいた時、自分自身になんて声をかけるだろう? 自分をいたわる気持ちを忘れちゃいけない。

最後に私の感想を。

  • ニュートンの「休校期間→想像的休暇」という発想から生まれた本。著者は「世界は解釈でできている」と理解し、環世界的にそれは間違っていないと思うが、私は解釈というより「どこにフォーカスするか」という話のように感じた。自分じゃない誰かになりかわった(フォーカスを移動させた)つもりで、あらためて世界を眺めると、それまでと違った世界が見えてくる。
  • 好みの問題だが、あまりポジティブ寄りに持っていくのは好きじゃない。ダメでもいいし、やらなくてもいい。そのぐらいのゆとりというか、幅があったほうが好みだ。
  • 「自分の思いつく限りの「好き」をリストアップしてみる。その先にじぶんの未来がある」という部分。この「好きの先に未来がある」という考えは悪くないけど、わたしはあまり意識しないようにしている。それより「今やっていることに続くのが未来」だと思っている。そのなかに、無意識のうちに自分の好きイメージが反映されているということはあるかもしれない。
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