【車旅】バンライフとバンワークの違い(後編)

前回のコラムでは「バンライフ」と「バンワーク」の違いについて書きました。その違いをざっくり説明すると、以下の通り。

  1. バンライフは車が「家」で、バンワークは車が「仕事場」。
  2. バンライフは「仕事から自由になる方法」で、バンワークは「もっと仕事をする方法」。

もちろん様々なバンライファーさんがいらっしゃいますから、私が想像するバンライファー像がとても偏っている可能性は大です。自分でも、かなり乱暴な分け方だと自覚しています。ただバンワークを説明するにあたり、バンライフとの違いを明確にする必要があるため、便宜的にこのような説明になってしまうということ、どうかご理解いただければと思います。

さて、バンライフとバンワークには、もうひとつ大きな違いがあります。それは「なにを楽しむか」ということ。私は、「仕事から自由になる(余暇を楽しむ、仕事を辞める等)」ことをコンセプトとしたバンライフの場合、生活そのものを楽しむようになる傾向があると思いました。

キャンプが好きな方から、よく「苦労を楽しむ」という言葉を聞きます。

家にいれば、水は水道からじゃんじゃん出てくるから好きなだけ使えますし、冷蔵庫にはいつも冷たい飲み物があります。寒いときはストーブをつければいいし、暑いときはエアコンをつければいい。しかしキャンプでは、そういうわけにいきません。水を手に入れるにはどうすればいいか、寒いときはどうすればいいか、暗くなったらどうやって灯りをつければいいか等、なにをするにも簡単ではありません。でもキャンプが好きな方は「それが楽しい!」と言います。

実は先週末、娘家族と一緒に人生初のキャンプを体験しました。私たちはハイエースで参加したので、テントを張る必要もなければ、料理のために火を起こす必要もない。しかし娘家族はとても楽しそうにテントを張り、火を焚いて、「火を見ていると幸せな気持ちになる」と幸せそうな様子でした。なるほど、これが不自由を楽しむということかと思いました。

バンライフの場合、キャンプほどではありませんが、それなりに不自由なことがあると想像します。家にいるときには簡単にできたこと……たとえば好きなタイミングでお風呂に入ったり、エアコンで涼んだりといったことは、なかなか難しいと思います。ですが、温泉に入ったり、標高が高くて涼しい場所で過ごしたりといったことはできます。

ではバンワークはどうかというと、集中して仕事ができる環境作りを考察し、その方法を工夫する傾向があると思います(といっても、なんといってもサンプルが私たちだけなので、これがバンワークの傾向なのか、それとも私たちの趣向なのか、判別できないところではありますが……)。そのためには、限りなく家に近い環境を用意する必要がある。不自由を楽しむのではなく、いかにしてその差を少なくするかというところに注力します。

具体的には、まず通信環境。安定して速い通信環境を確保するにはどうすればいいかという課題があり、今もその最適解を探しているところです。家にいれば高速な通信環境があるのに、あえて外に出て通信環境を整えようとするあたり、「(仕事をするための)苦労を楽しんでいる」と言っても過言ではないでしょう。

実は車内照明にも課題があります。バンライフの方がよく使っているランタンは、暖色系の色合いがとてもステキで、灯りをともすとホッとします。そんなわけでハイエースにも導入してみたのですが、使ってみたらダメでした。光量が少なく、微妙にチラチラして落ち着きません。やはり仕事するには、パキッと明るいLED電球がほしいところ。

あとはエアコン問題。仕事をする上で、室温管理はマストです。暑すぎても寒すぎても頭は働きません。とはいえ、仕事の都合上、標高の高い涼しい場所で過ごすということもなかなかできません。いうことで、やがて梅雨や夏を迎えようというこの時期、それが最重要課題となり、さまざまなスポットクーラーを試しているところです。

ということで、ひと通り「バンライフ」と「バンワーク」の違いをご説明いたしましたが、いかがでしたでしょうか。まだバンワークをはじめて日が浅いのでこの程度ですが、その違いはこれからもっと出てくるかもしれません。そのときはまた、ご報告させてください。

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